【課題解決】電動ドライバーによるネジ締めのヒューマンエラーを防止

課題解決

製造ラインで避けて通ることのできない、作業者によるヒューマンエラー。ヒューマンエラーの原因には、複雑な作業での“うっかり”だけでなく、単純作業での集中力低下や慣れなど、さまざまな要因があります。生産管理では「ヒューマンエラーは必ず起こるもの」と考え、エラーの発生しにくい工程や最小限に抑えるための工夫が大切です。

この記事では電子部品における、電動ドライバーによるネジ締め工程でのお困りごとをご紹介します。

電動ドライバーによるネジ締め工程の課題

電動ドライバーによるネジ締め工程の課題

近年、協働ロボットによる組み立ての自動化が増えていますが、少量生産ではまだまだ人手による作業の方が効率が良く、狭い箇所や小さな部品の組み立てでは、ロボットによる自動化がむずかしい工程も数多くあります。
そのようななか課題となっているのが、電動ドライバーによるネジ締め工程です。

従来ケースへの基板取り付けや、ハウジングの組み立てなどのネジ締めは、作業者が電動ドライバーを使い行います。
ネジの締め忘れ防止のため「ネジ皿」に使用するネジを並べ、1本ずつ電動ドライバーで拾いながらネジ締めをするのですが、ヒューマンエラーでネジを落としてしまったり締め付け不良が発生してしまうことも… そのため「使った本数は間違いないが、正しい本数を締めたかわからない」「正しいトルクで締まっているかわからない」などのお困りがありました。

ネジ締め不良は、製品不良や生産性の低下に直接つながるため、現場ではいかにネジの締め忘れやトルク管理を行うかが課題となっていました。

POINT課題のポイント

  • ヒューマンエラーによるネジ締め不良で、生産性が低下
  • ネジの本数管理/締め付け管理を行いたい

ネジ締めのヒューマンエラーを「電ドラ&スクリューカウンター」で解決

ネジ締めのヒューマンエラーを「電ドラ&スクリューカウンター」で解決

ネジ皿を使うことで、正確なネジ締めができているように思われがちですが、「ネジ皿のネジ使い切る=正しい本数を締めつけた」とは限らないため、ネジ皿による本数管理だけでは、見落としがあります。
また製造ラインで広く使われている電動ドライバーは、一定トルクに達すると回転が止まる「クラッチ機能」が付いていますが、締め付け不良があった場合も締め付け完了になってしまいます。

そこで採用されているのが「電ドラ&スクリューカウンター」です。
電動ドライバーVE〈SOPシリーズ〉は、外部出力機能の付いた電動ドライバー。スクリューカウンター〈VSC-02〉と組み合わせて、ネジの本数管理や締め付け管理を行うことで、締め忘れや締め付け不良などのヒューマンエラーを防ぐことができます。
また正しい締め付け時間を設定することで、ネジの打ち間違いを防いだり、一連の工程をシーケンスで制御することもできます。

各種センサーとの連動について

電動ドライバーVE〈SOPシリーズ〉では、各種センサーとの連携でさらなるヒューマンエラーの防止が実現します。

〈ゲートセンサーとの連動〉
ゲートセンサーを用いると、ワークがエリア内に入ったときにだけネジ締めできるようになり、ヒューマンエラーによる電動ドライバーの操作ミスを防ぐことができます。

〈ワーク検出センサーとの連動〉
ワーク検出センサーを治具に組み込むことで、ワークを置くと次の動作に移れるようになり、ヒューマンエラーによる組み立て順序のミスを防ぐことができます。

ヒューマンエラーの防止で、現場の生産性向上におこたえします。

POINT解決のポイント

  • ヒューマンエラーによるネジ締め不良を防止し、生産性が向上
  • 電動ドライバーの外部出力機能で、ネジの本数管理/締め付け管理が実現

 

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