【問題解決】サッシカバー工法のネジのカムアウト頻発を防止

課題解決

近年、マンションや公団住宅の大規模修繕工事が増えるなか、サッシのリフォーム工法として多く用いられているのが「カバー工法」です。カバー工法は、古いサッシ枠の上から新しい枠を取り付ける工法で、工期が短く騒音も少ないため、スチールサッシのリフォームに多く採用されています。
この記事ではリフォーム施工現場における、カバー工法のお困りごとをご紹介します。

\この記事の要点をまとめました/

カバー工法におけるカムアウトの課題

カバー工法におけるカムアウトの課題

カバー工法では、既存のサッシ枠にベース材を取り付けた後、新しいサッシを取り付け、最後にカバー材を取り付けるため、ひとつの窓につき100本以上ものネジが使われています。
その一連の作業のなかで問題となっているのが、カムアウト(ビットがネジの十字穴から浮き上がる現象)によるネジ穴のつぶれです。

通常ネジ締めは、電動インパクトドライバーで行いますが、一旦カムアウトが発生すると、ビットの刃先がネジ穴から浮いた状態で回転が加わり、ビットが変形。その後カムアウトが頻発してしまいます。
カムアウトを防ぐには、ドライバーをしっかりと押しつける必要がありますが、カバー工法では、上向きや横打ちなどの不安定な体勢で作業することが多く、難しいのが現状です。

現場ではカムアウトを未然に防ぐため、大きな変形が見られないビットであっても、次々と交換しながら作業を行っていました。そのため、大量のビットがゴミ箱に捨てられているといった光景も…
いかにカムアウトを防いで、ネジの除去や補修作業をなくすかが課題となっていました。

POINT課題のポイント

  • カムアウトが頻発し、ネジの除去や補修作業が発生
  • ビットの大量消費をなくしたい

カムアウトの発生を「剛彩ビット」で防止

カムアウトの発生を「剛彩ビット」で防止

カムアウトが頻発する原因は、応力集中によるビットのわずかな変形にあります。刃先がわずかに変形してしまうと、その変形部分が起点となって、カムアウトが誘発されるのです。

〈ビットの刃先の変形要因〉

ドリルネジの場合 ネジが着座する瞬間の反力によってビットの刃先が変形
古い住宅のスチールサッシの場合、ドリルネジの切り込みに時間がかかり、不規則に着座するため注意が必要
コーススレッドの場合 ネジが長くなればなるほど、インパクトドライバーの打撃ダメージが蓄積し変形
硬い部材や、木目を通過するときのビットの跳ねにも注意が必要

カバー工法では、ドリルネジやコーススレッドなど、刃先にダメージを与えやすいネジが多く使われ、その結果カムアウトが起きやすくなっています。 そこで採用されているのが、硬度とじん性(粘り気)を兼ね備えた「剛彩ビット」です。
剛彩ビットは、最高硬度62HRcの「ダイハード鋼」を採用。ネジとの硬度差が大きいため、応力集中による変形が起こりにくく、ビット寿命の大幅向上とカムアウト防止が実現します。

不安定な姿勢でも芯ブレが少なく、カバー工法でのネジ締めにも最適です。

POINT解決のポイント

  • カムアウトを防止し、作業効率が向上
  • ビットの寿命が大幅に向上
ダイハード鋼とは
ダイハード鋼は、ベッセル創業100周年の節目に開発された、ビット用の新素材です。
通常のビット(58〜60HRc程度)は、硬度を高くすると欠けやすくなるため、耐久性に限界がありましたが、ダイハード鋼では特殊な合金を含むことで、より強くてしなやかな特性を獲得しています。
硬度とじん性を追求したビット素材で、現場の作業効率向上におこたえします。

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